ゴキブリにはハーブの香りが効果的という話は聞いたことありませんか?
見ることさえ嫌なゴキブリを、ハーブの香りで遠ざけることができたら嬉しいですよね。
しかしハーブの種類によってゴキブリへの効果は変わります。
そこでこの記事では、ゴキブリ対策に効果的なハーブの種類やメリット・デメリットについて解説していきます。
ゴキブリ対策にハーブが効果的ってホント?
ゴキブリはハーブの香りを嫌うため、ゴキブリを避けるには効果的です。
しかし殺虫能力はないため駆除には使えないと覚えておきましょう。
ゴキブリ対策に効果的な観葉植物もある
ゴキブリ対策に効果的な観葉植物があるのをご存知でしょうか?
「アロマティカス」という植物はシソ科の多肉植物で、ミントの爽やかな香りが特徴的です。
ゴキブリだけでなくほとんどの虫はミントの香りが苦手なため、ゴキブリ除け・虫除けにアロマティカスは効果的だと言われています。
アロマティカスは乾燥を好む植物のため、水はけのよい土を使ったり、水やりは土が乾燥してから行うことで、ゴキブリ除けの効果をより発揮してくれます。

可愛くていい香りの植物で対策できるのは嬉しいわね
ゴキブリ対策にハーブを活用するメリット・デメリット
ゴキブリ対策にハーブを活用するメリット・デメリットを表にまとめました。
メリット | デメリット |
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それぞれ詳しく紹介します。
メリット
1.ゴキブリを見ないですむ
ゴキブリ対策にハーブを使うことの最大のメリットは、ゴキブリの姿を見ないですむことです。
ゴキブリを見るのも嫌だという方は少なくないですよね。
ハーブを使えばゴキブリが寄ってこないため、姿を見ることなく対策ができます。
2.安全性が高い
スプレータイプや燻煙式の殺虫剤とは違い、安全性が高いです。
幼い子どもがいる家庭やペットを飼っている場合でも安心して使用できるところがよいですね。
3.香りを楽しみながら対策できる
ハーブを使えば、アロマテラピーのように香りを楽しんだり、植物を育てることを楽しみながら対策することができます。
癒し効果を感じながらゴキブリ対策もできるのは魅力的ですね。
デメリット
1.殺虫効果はない
ハーブはゴキブリが嫌いな香りというだけなため、殺虫効果はありません。
逆にいえば、殺虫効果はないからこそ安全性が高いと言えます。
2.家の中に巣がある場合は効果が薄い
殺虫効果がないため、既に家の中に巣を作られている場合は対策ができません。
ハーブはゴキブリが外から新しく侵入してくるのを防ぐのに有効だと覚えておきましょう。
3.香りの種類によってはゴキブリを誘う
ゴキブリは甘い香りを好みます。
そのため、バニラビーンズやアニスといった、お菓子の風味づけに使用されるようなハーブは要注意です。
また、ねぎやにんにく、山椒の香りもゴキブリは好みます。
台所は「湿度が高い」「あたたかい」「狭い」といったゴキブリにとって過ごしやすい環境になっているため、香りに誘われてやってくると巣を作られる可能性があります。
ゴキブリが好む香りの植物は、密封して保存したり、冷蔵庫に入れるなどしましょう。
ゴキブリ対策に効果的なハーブの種類
ゴキブリ対策に効果的なハーブの種類を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
1.ミント
どこでも手に入れやすく、高い効果が期待できるのがミントです。
スーッと清涼感のある香りで爽やかな気分になれるミントは、ゴキブリだけでなく多くの虫が嫌う香りとなっています。
ミント配合のスプレーをゴキブリが通りそうな場所に吹きかけたり、アロマオイルを焚くとよいでしょう。
2.ベチバー
ベチバーは、チャバネゴキブリとクロゴキブリに対して強い忌避作用を示したという報告のあるハーブです。
ベチバー精油を消毒用アルコールで1%濃度に希釈したスプレーをゴキブリが通りそうな場所に吹きかけると、高い効果が期待されます。
ただ、ベチバーは湿った土のような独特な香りであるため、好みは分かれるようです。
3.クローブ
肉料理によく使用されるクローブには「オイゲノール」という殺菌成分が含まれており、この成分がゴキブリに対して忌避効果が高いことが明らかになっています。
4.タイム
料理のスパイスとして人気のタイムには、抗菌作用があります。
ゴキブリが苦手とする「オイゲノール」が多く含まれているため、ゴキブリを寄せ付けません。
ゴキブリがよく出る場所でアロマを焚いたり、乾燥タイムを置いておくと効果がありますよ。
5.キャラウェイ
キャラウェイとは、ヨーロッパの料理によく使用される、清涼感が特徴的なスパイスです。
ハーブの中でキャラウェイは、ゴキブリが嫌がるものとして最高と言われるほど効果があります。
キャラウェイシードを小皿に一握り置いておく、ティーバッグに入れておく等して、ゴキブリが出やすい場所に置くとよいですよ。
6.セロリ
独特な香りで好き嫌いが分かれるセロリは、ゴキブリが嫌いな香りでもあります。
セロリシード(セロリの種)もゴキブリ対策に使われますが、セロリの中でより香りが強いのは「葉」の部分です。
わざわざセロリシードを購入しなくても、セロリを置いておくだけで対策ができますよ。
逆効果!?ゴキブリを呼び寄せるハーブの種類
ゴキブリが嫌いな香りがあれば、もちろんゴキブリが好む香りもあります。
ゴキブリが好む香りを置いていると呼び寄せてしまうため、注意してください。
呼び寄せてしまう香りは次のとおりです。
2.バニラシード(バニラビーンズ)
3.山椒
4.ネギやにんにく
順番に紹介していきます。
1.アニス
アニスとは、お酒の風味付けやお菓子によく使用される、甘い香りが特徴的なハーブです。
ゴキブリが最も好きな香りとも言われているため、香辛料として持っている場合はしっかり密封して保存しましょう。
2.バニラシード(バニラビーンズ)
お菓子作りでよく使用されるバニラビーンズですが、ゴキブリは甘い香りを好むため、香りを漂わせていると寄ってきてしまいます。
アニスと同様、密封して保存しておきましょう。
3.山椒
うなぎ料理などの風味付けによく使われる山椒も、ゴキブリが好む香りです。
4.ネギやにんにく
ゴキブリはネギやにんにくに含まれている「アリシン」を好みます。
アリシンはネギ、にんにくの他に玉ねぎやラッキョウにも含まれています。
玉ねぎやにんにくは風通しの良い常温で保存していることが多いため、ゴキブリを呼び寄せる原因になりやすいです。
箱に入れて置いておくのはゴキブリがやってきやすいため、ネットに入れて吊るして保管するようにしましょう。
ハーブを使ったおすすめのゴキブリ対策3選
ゴキブリに効果的なハーブについて分かったところで、おすすめの対策方法をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
1.庭やベランダでハーブを育てる
ハーブは香りの効果でゴキブリ対策ができるため、庭やベランダで育てるだけで忌避効果があります。
植物を育てることが好きな方におすすめの対策方法です。
2.アロマオイルで忌避剤やスプレーを作る
スプレーは汎用性が高く、おすすめの対策方法です。
スプレーの作り方は、アロマオイル 20滴・無水エタノール 10mlをボトルに入れて混ぜた後、水 90mlを最後に入れるだけ。
スプレーができたらゴキブリの通り道に吹きかけておきましょう。
ただし、合成香料のアロマオイルの場合は効果が見込めないため、「エッセンシャルオイル」「精油」という表記のあるものを購入しましょう。
作るのが面倒な場合はスプレーになっているものを購入するのもよいですね。
3.アロマオイルを使って拭き掃除をする
布巾やモップにアロマオイルを1~2滴垂らし、普段通りに掃除をするのもゴキブリ対策として有効です。
ゴキブリが出てきやすい玄関、窓際、キッチンを掃除する時についでにアロマオイルを垂らしておくと、日ごろから対策ができておすすめですよ。
要注意!ハーブだけではゴキブリを駆除できない
前述したように、ハーブでできることはゴキブリの「侵入防止」です。
殺虫効果はないため成虫や卵の駆除はできません。
バルサンなどのゴキブリ駆除剤も積極的に併用することで、より確実にゴキブリ対策ができますよ。
スプレータイプや燻煙式の殺虫剤を併用してもゴキブリが出てくる場合は、業者に依頼して駆除してもらうのもおすすめです。
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