家やマンションの敷地内でゴキブリを見かけたら、自分の家にも入ってこないか不安になりますよね。
ゴキブリ対策にくん煙剤を使いたくても、手間や時間がかかったり、赤ちゃんが心配で使えない人もいるでしょう。そんなときに安心して使ってもらえるのがハッカ油です。
ハッカ油はアロマオイルでもあり、夏場にお風呂のお湯に数的垂らすとスースーして快適です。そんな便利なハッカ油ですが、実はゴキブリ除けにも使えると知っていましたか?
ハッカ油がなぜゴキブリに効果があるのか、ハッカ油を使ったゴキブリ対策方法などをご紹介します。
ゴキブリ対策にハッカ油が効果的ってホント?その理由とは
ハッカはシソ科の植物で、ミントの一種。なぜゴキブリ対策にハッカが効果的かというと、ゴキブリがハッカの臭いを嫌うからです。植物は虫に食べられないように、虫が嫌う臭いを出すことで、生き残ってきました。
ハッカ油を家の周り、玄関、ゴキブリの侵入口になりそうなところにつけておくと、ゴキブリが臭いに気づき避けていきます。
しかし、ハッカ油自体に殺虫成分はありませんので、ゴキブリを寄せ付けない目的のために使ってください。
また、ハッカ油は希釈すれば直接肌についても大丈夫ですが、素手で原液に触れるのは危険です。作業をするときは必ず手袋をつけて行いましょう。
ゴキブリ対策にハッカ油を使うメリット・デメリット
ハッカ油はゴキブリ対策に効果がありますが、一方で他のゴキブリ対策の商品より優れている点や劣る点もあります。メリットとデメリットを参考にしてみてください。
メリット | デメリット |
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メリット
ハッカ油はドラッグストアやホームセンターなどで、500円ほどで購入できます。ビンは小さいですが、使うときは数滴~数十滴で済むので、長く使えてコスパが高いです。
また、ハッカ油はゴキブリ対策グッズの材料として役立つので、後で紹介するハッカ油を使った手作りグッズをぜひ試してみてください。手作りなら、必要な時に必要な分だけ作ることができるのでおすすめです。
しかも、実はハッカ油が効果があるのは、ゴキブリだけではありません。なんと、蚊・ダニ・カメムシなどの害虫にも効果が!ハッカ油の香りを嫌うので、小さな虫も寄せ付けません。
デメリット
ハッカ油は原液の方が香りが強いので効果は高いですが、そのままだと広範囲に使用しづらいです。そのため、ハッカ油は水やエタノールなどと一緒に混ぜ、スプレー状にして使う必要があり、手間がかかってしまいます。
また、ハッカ油は揮発性が高いため、効果は持続しずらいデメリットも。ハッカ油は薄めて使うとさらに効果も薄くなってしまいます。効果を感じづらい場合はハッカ油を多めに配合するといいですよ。
ゴキブリ対策にハッカ油を使うなら!おすすめの方法3選
ハッカ油を使って、ゴキブリ対策におすすめの方法を3つご紹介します。ハッカ油以外に材料が必要なものもありますが、どこでも簡単に手に入れられるものばかりです。
自分で手作りすれば、安くでゴキブリ対策ができますので、ぜひ試してみてください。
1.ハッカ油を原液でそのまま
1つ目の方法は原液をそのまま使う方法です。ティッシュにハッカ油を数滴しみ込ませて、そのままゴミ箱に他のゴミと一緒に入れておくだけでOK。
ゴキブリは生ごみや食べ物に寄ってきます。事前にハッカ油の香りをゴミ箱に仕込んでおくと、ゴキブリがゴミに近寄ってこなくなりますよ。
2.ハッカ油スプレー
2つ目はハッカ油をスプレーボトルに入れて使う方法です。広範囲に香りが広がるので使いやすく、おすすめの方法です。
ハッカ油スプレーの作り方はとても簡単で、ハッカ油20滴・無水エタノール10mlをスプレーボトルなどに入れて混ぜ、精製水90mlを最後に入れます。
ポリスチレン製のボトルだとハッカ油で溶けてしまうので、ボトルの成分にもご注意ください。
効果があまり感じられないときは、ハッカ油の分量だけを増やして調整すると効果がUPします。
ただし、早く使い切らないと香りが薄くなって効果が出にくくなるので、2~3日で使い切れる量で作りましょう。
ハッカ油もエタノールも揮発性のものなので、効果は長時間は持続しません。ゴキブリ対策のためには、こまめにスプレーをかけることが必要です。
ゴキブリ対策にスプレーをすると効果的な場所は次の通りです。
- 玄関
- キッチン
- ゴミ箱
- エアコンの室外機周辺
- 洗面台やキッチンシンク下収納
- 窓のサッシ
家電そのものや水が入るとよくない部分にかけるのは、故障の原因になるので、気をつけてください。
ゴキブリは食べものがあるところに現れるので、キッチン・ゴミ箱周辺は念入りにスプレーしておきましょう。また、スプレーをかけるだけでなく、飲食物をしまっておくことや、清潔にしておくことも大切です。
エアコンの室外機やキッチンのシンク・洗面台の下収納はゴキブリの進入路になりやすいと言われています。このような忘れがちな場所もぬかりなく対策しておきましょう。
また、ハッカ油はゴキブリだけでなくカメムシや蚊のような小さな虫にも効果があります。スプレーが余ったら、窓の網戸に吹きかけたりして使い切ってください。
ご紹介したハッカ油スプレーは人の体にかけてもOKです。キャンプやBBQなどのアウトドアを楽しむときにも役に立ちます。人の体に使うときはハッカ油の量は増やさず、レシピ通りに作るようご注意してくださいね。
3.ハッカ油と重曹で設置型の忌避剤に
ハッカ油と重曹で設置型の忌避剤も作れます。作り方は、大さじ2杯の重曹にハッカ油を2~3滴混ぜるだけです。
スプレータイプよりも効果が少し長持ちするので、ゴキブリが入ってきそうな場所や集まりそうな場所に置いておくといいでしょう。
混ぜたものは蓋を開けておいた小瓶やカップに入れたり、アルミカップなどに入れてもOK。重曹が粉状でサラサラしているので、こぼれるのが心配な場合は、お茶パックにつめるのがおすすめです。
また、重曹・ハッカ油・水を混ぜ、床を拭くなどして掃除グッズとして使っている方もいます。重曹で汚れが落ち、ハッカの香りでゴキブリなどの害虫対策にもなるので一石二鳥♪
基本的にはスプレータイプと同じような場所で使うと効果的ですが、設置型ならではのおすすめの場所をご紹介します。
スプレータイプは機器周辺には使用できないので、家電などの近くには忌避剤を設置しましょう。
- 冷蔵庫下
- テレビ周辺
- 洗濯機下
- 洗面台・キッチンシンク下
- パントリーなど食料品の保存場所
- クローゼット、押し入れ、タンスの中
家電は熱を帯びるので、暖かいところを好むゴキブリの住処になっている可能性があります。
ゴキブリ対策にハッカ油が効果ない…考えられる原因3つ
せっかくハッカ油でゴキブリ対策をしたのに、あまり効果を感じられない場合は、次のような原因が考えられます。その原因に解決する方法も合わせてご紹介します!
1.ハッカ油の濃度が薄い
ハッカ油を薄めて使う場合は、香りが弱まり効果も薄くなってしまいます。そんな場合は原液を使う方法を試したり、配合するハッカ油を増やたりして対策しましょう。
ハッカ油の原液はお皿などに直接出して置いても効果がありますよ。
スプレーに入れる場合もハッカ油の量を増やすと効果的です。しかし、虫よけスプレーとして皮膚に吹きかける場合は安全面に配慮し、レシピ通りに作ってください。
2.使用期限を過ぎている
手作りしたハッカ油の対策グッズは、残念ながら効果持続時間は短く、1~2週間ほどです。
効果を感じないのは、作ってから時間が経っているからかもしれません。ハッカの香りが弱くなっていると効果もなくなってきている証拠。新しく作り変えて、対策しましょう。
また、ハッカ油は揮発性が高いので、涼しいところで保存しましょう。冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
3.ゴキブリがハッカ油に適応した
ハッカ油は確かにゴキブリに効果はあります。しかし、ゴキブリは生命力が強い生き物。ハッカ油を使っても効果が全くない場合は、ハッカ油が効かない個体がいるのかもしれません。
その場合は、バルサンなどの他のゴキブリ対策の商品と合わせて使うのがいいでしょう。
ハッカ油をあわせて活用したいゴキブリ対策グッズ3選
ハッカ油はゴキブリを寄せ付けない・家から追い出す効果はありますが、殺虫効果はありません。
家に潜むゴキブリを一網打尽にしたい場合は、殺虫効果のあるグッズと合わせて使うのがおすすめです。
1.バルサン
バルサンはゴキブリなどの害虫に殺虫効果があるくん煙剤です。
煙が部屋の隅々までいきわたり、押し入れや家電の奥に潜んだゴキブリにも効果抜群!
デメリットは、ペットや赤ちゃんのいる部屋では使えないことと、家具や食器類などを覆って、煙から守らなければならないことです。
バルサン使用後は、部屋を数時間閉め切らなければならないので、外出中など家にいないときに使用するのがいいでしょう。
2.重曹
重曹はお掃除グッズとしても便利で安く手に入れられるアイテム。
実は重曹はゴキブリ対策になります。ゴキブリが重曹を食べると、重曹からでる炭酸ガスがゴキブリの体内で膨らんで死に至るからです。
しかし、重曹は味がしないので、ゴキブリはそのままだと食べてくれません。砂糖と重曹を1:1で混ぜ、ゴキブリをおびき寄せましょう。
グラニュー糖のように粒が小さい砂糖を使ったり、水に混ぜたりするとゴキブリの赤ちゃんにも効き目が高くなるので、ぜひお試しください。
3.ハーブ
ハッカなどのミントはハーブの一種です。ハッカ油でゴキブリ対策に効果を感じられない場合は他のハーブを使ってみるのもいいでしょう。
ハッカ以外にもゴキブリに効果があると言われているのが、セリ科のハーブのセロリ・キャラウェイ・クミンなどです。
お家の周りにこれらのハーブを植えるだけでも効果的ですが、葉っぱなどを摘んでゴミ箱の中に入れたりするのもおすすめです。
ハッカ油をゴキブリ対策で使う時に気になること
ハッカ油をいざ使ってみようと思ったけど、赤ちゃんやペットがいる家庭で安全に使えるのか心配になりますよね。
実際に市販のゴキブリ対策の商品の中には動物に害があるものも…。
ハッカ油も使用できない場合がありますので、使い方に注意してください。
1.赤ちゃんがいる家庭でも使える?
ハッカ油のスプレーや忌避剤は赤ちゃんがいても使えます。ただし、食べたり飲んだりしないように気をつけて、原液は赤ちゃんの手の届かないところで保管しましょう。
虫よけスプレーの代わりに、先ほど紹介したハッカ油スプレーなら赤ちゃんでも使用可能です。ゴキブリだけでなく、蚊・ダニなどからも赤ちゃんを守ってくれるので、ベビーカー・チャイルドシート・寝具などに吹きかけるのもおすすめです。
ハッカ油は子どもの鼻づまりにも効果があるので、ハッカ油を常備しておけば様々な用途で活躍してくれますよ!
2.犬や猫がいても使える?
人には害のないハッカ油ですが、ペットを飼っているなら使い方に気をつけましょう。
特に猫を飼っている場合は、ハッカ油は使わないでください。人や犬はハッカ油の成分を解毒できますが、猫はできません。
ハッカ油は揮発性が高いので、舐めたりしなくとも皮膚や呼吸を通して体内に取り込まれてしまいます。
ネコがハッカ油の成分を取り込むと中毒症状がおき、よだれ、吐き気、下痢、ふるえ、炎症などの症状を引き起こします。
その他にもご飯を食べなくなったり、元気がなくなるなどの様子が見られる可能性もありますので、ハッカ油の使用は避けてください。
犬はハッカ油の成分を解毒できると言われていますが、犬にも個体差がありますので、上記のような中毒症状が見られたら即座に使用をやめましょう。
また、鳥・うさぎ・ハムスターなどの小動物も、ハッカ油の香りが害になる可能性があります。
なぜなら、人間よりも臭いに敏感な動物たちにとってハッカの香りは強く感じられ、ストレスの原因になることもあるからです。
使用するときは、ペットの体調や様子を見ながら使ってください。
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