【バルサン】効果を発揮する正しい使い方とは?注意点や時間も解説

対策アイテム

ゴキブリ駆除の定番アイテム「バルサン」

一軒家や賃貸物件などどのような建物でも使用でき、霧・水・煙タイプとバリエーションも豊富。

ただ、本当に効果はあるのか?どのようなタイミングで使えばいいのか?気になることも多いですよね…。

そこでこの記事では、バルサンの効果を最大限に発揮する使い方を徹底紹介!

  • せっかく使うならバルサンでゴキブリを一掃したい!
  • 使った意味がなかった…と後悔したくない!

このような方はぜひ、最後までご覧くださいませ。

バルサンとは?主な効果や持続期間など

バルサンとはレック株式会社が提供している殺虫剤。ゴキブリ駆除のイメージが強いですが他にも、蚊・ハエ・ムカデなどの害虫にも効果を発揮します。

また、種類も豊富。詳細は後述しますが現時点で下記のラインナップが展開されています。

  • くん煙剤(ゴキブリ用)
  • くん煙剤(いやな虫用)
  • 虫こないもん(虫よけ)
  • 侵入ブロック(外からの虫対策)
  • スキンバルサン(虫よけスプレー)
  • コバエ用
  • 毒餌剤
  • ダニ対策用
  • 圧縮袋
  • まちぶせスプレー

そして、各ラインナップの中でさらにバルサンが展開されているんです。数十種類以上あるので正直、どのバルサンを使えばいいか迷うところ。

そこで、一般的によく使われているバルサンの種類をピックアップしてご紹介いたします!詳細は下記の緑ボタンをタッチするとご確認いただけます。

バルサンの種類を確認してみる

バルサンの効果は殺虫(駆除)が主

バルサンといえば殺虫(駆除)のイメージが強いですよね。そのイメージ通り、バルサンはゴキブリやムカデなど身近な害虫に効果を発揮します。

ただし、タイプによって持続期間や対象害虫が異なります。そのため目的に応じたバルサンを選ぶよう注意しましょう。

バルサンに防虫効果はない?

バルサンの主な効果は殺虫(駆除)です。防虫効果も期待したいところですが、実はバルサンに防虫効果はありません。

なのでこまめにバルサンを使用しないと、いつの間にか害虫が再び侵入してくる恐れがあります。

バルサンの効果がある虫

バルサンの効果がある虫は主に以下の通り。

  • ゴキブリ
  • ノミ
  • ダニ
  • シラミ
  • ハエ

家の中で発生しやすいハエや蚊、そして見かけたら発狂してしまうゴキブリなどにバルサンは効果を発揮。

また「バルサン いや〜な虫用」という害虫に特化したタイプは、カメムシ・ムカデ・ゲジゲジ・アリ・チャタテムシ・シバンムシにも効果があります。

布団のダニには効果なし

「ダニにも効果がある」と記述したものの、布団の中にいるダニには効果があまりありません。というのも布団は多数の繊維で作られており、その中にダニが潜んでいるから。

繊維の奥底まで、バルサンの成分が行き渡らないんです。表出して動き回っているダニであればバルサンの効果がありますが、布団の中のダニを駆除することは困難。

なので布団のダニを駆除したい方は、バルサン以外のアイテムを活用しましょう。

バルサンの効果が続く期間は2週間〜1ヵ月ほど

バルサンを使うと、効果は2週間〜1ヵ月ほど持続します。数ヶ月に渡って続くワケではないので、ゴキブリなどの害虫を徹底的に駆除するなら、数回に渡って使う必要があります。

参考例が次の通り。

一軒家の場合

  • 1回目:4月〜5月上旬(ゴキブリが活動を始める時期)
  • 2回目:6月下旬〜7月(ゴキブリの活動がピークを迎える時期)
  • 3回目:9月下旬〜10月(ゴキブリの活動が大人しくなる時期)

賃貸物件(アパート・マンション)の場合

  • 1回目:賃貸物件に入居した直後
  • 2回目:1回目から2週間〜1ヵ月後
  • 3回目:梅雨〜夏場であれば追加で使う

バルサンを使う効果的な時期はいつ?

バルサンは1年を通して使えるものですが、害虫の活動時期に合わせて使うとより効果を発揮します。ゴキブリなどの害虫が活動を始める時期は4月ころ。そして梅雨〜夏にかけてピークを迎えます。

ゴキブリはジメジメしたところが大好きで、20度を超えると活動的になります。ということは、その前にバルサンを使っておくとゴキブリを効果的の駆除できるんです。

バルサンを使う効果的な時期は、5月〜7月ころとメモしておきましょう。

バルサンの種類は?おすすめタイプは主に7つ

 

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数十種類以上あるバルサンですが、一般的に使われるタイプは霧・水・煙タイプに分けられます。さらに効果別で赤・黒タイプが展開。

わかりやすくまとめた表がこちら。

赤のバルサン
(総合力重視)
黒のバルサン
(効果重視)
噴出霧・水・煙霧・水・煙
対象害虫
  • ゴキブリ
  • ノミ
  • ダニ
  • シラミ
  • ハエ
  • 大型ゴキブリ
  • チャバネゴキブリ
  • ノミ
  • ダニ
  • シラミ
  • ハエ

基本的な効果は似ていますが、黒のバルサンは赤のバルサンより対象害虫が広いです。大型のゴキブリや、生命力が強く薬剤に耐性のあるチャバネゴキブリにも効果を発揮。

その分ほんの少しお値段が高めですが、バルサンの効果を存分に実感したい方は黒のバルサンがおすすめ。

また「いや〜な虫用(煙タイプのみ)」もあります。対象外中はムカデ、ゲジ、カメムシ、チャタテムシ、シバンムシ、イエヒメアリなど。

効果の強さは「赤<黒」「霧<水<煙」

バルサンは赤・黒のほか、噴出タイプ別にも分けられます。効果の強さは「霧<水<煙」

それぞれの特徴をまとめた表がこちら。

噴出タイプ
効果の強さ
(弱め)

(普通)

(強い)
煙の量
(少ない)

(普通)

(多い)

霧タイプは効果こそ弱めですが煙が少ないため、賃貸物件で使いたい時におすすめ。反対に煙タイプは効果が強い分、出る煙の量が多いので一軒家向き。

水タイプは効果・煙の量ともにバルサンが取れていますが、そのまま使うと火災報知器が反応するためカバーやビニール袋で覆うことをお忘れなく。

目的別のおすすめバルサンを紹介

ここでは、目的別のバルサンをご紹介。「わざわざ選ぶのは面倒…」という方はぜひ参考にしてください。

一軒家なら「煙タイプ」のバルサン

一軒家の害虫対策なら、煙タイプのバルサンがおすすめ。想像以上にモクモク煙が出てくるので、部屋の隅々まで行き渡ります。

賃貸物件なら「水タイプ」か「霧タイプ(ノンスモーク)」のバルサン

賃貸アパート・マンションで使うなら、水タイプか霧タイプ(ノンスモーク)のバルサンがおすすめ。煙が少なく臭いも残りにくいので、隣人の迷惑にもなりません。

ただし火災報知器が反応する恐れがあるので、必ずカバーかビニール袋を被せてください。

あわせて使いたい「設置タイプ」のバルサン

バルサンには設置タイプもあります。例えば「バルサン Gキャップ」はゴキブリ誘引剤が含まれているので、キッチンやトイレ、洗面所に置いておくと効果的。

効果の持続期間は約1年。設置したその日から効果を発揮し、メスのゴキブリが持つ卵や巣に潜むゴキブリにも効果があります。

いざという時に備えて持っておきたい「スプレータイプ」のバルサン

ゴキブリやムカデなどの害虫は、ふとした時に出現しますよね。そんな時、スプレータイプのバルサンを持っておくと安心です。

直接スプレーするのはもちろん、事前に使っても効果を発揮。ゴキブリやムカデの侵入口などにスプレーすると、その上を通った害虫を駆除できます。なお、効果の持続期間は約1ヵ月です。

バルサンの効果的な使い方をタイプ別に紹介

ここからは、バルサンの効果的な使い方をタイプ別にご紹介します。霧・水・煙タイプの順番で動画を掲載しているので、手順を知りたい方は参考にしてください。

霧タイプの使い方

  1. 部屋の窓を閉めてから、テレビなどにカバーをかける
  2. キャップを取り、ノズルと体を反対側に向け、部屋の中央に置く
  3. 赤いボタンを、固定される位置まで押し込む
  4. 霧が出たら、そのまま部屋を1時間閉めきる
  5. 終わったら部屋を充分に換気し、掃除機をかける

水タイプの使い方

  1. 部屋の窓を閉めてから、火災警報器やテレビなどにカバーをかける
  2. 容器の中からアルミ袋、説明書、カバーを取り出す
  3. 容器を平らな面に置き、水を破線のところまで入れる
  4. 容器を部屋の中央に置き、金属缶を水に浸し、リングのフタをする
  5. 約30秒ほどすると煙が出始める
  6. 煙が出たら、そのまま部屋を2〜3時間閉めきる
  7. 終わったら部屋を充分に換気し、掃除機をかける

煙タイプの使い方

  1. 部屋の窓を閉めてから、火災警報器やテレビなどにカバーをかける
  2. フタを取り、内側のシールを完全に取る
  3. 容器を部屋の中央に置く
  4. スリ板の茶色部分で中央の丸いヘッドをこする
  5. すぐに煙が出始める
  6. 煙が出たら、そのまま部屋を2〜3時間閉めきる
  7. 終わったら部屋を充分に換気し、掃除機をかける

建物タイプ別│バルサンの効果的な使い方

バルサンは建物タイプに合わせて使う必要があります。例えば一軒家(一戸建て)であれば煙タイプをそのまま使っても大丈夫ですが、賃貸アパート・マンションだと隣人に迷惑をかける恐れがあります。

あなたが住んでいる建物に合ったバルサンを使い、効果的にゴキブリなどの害虫を駆除しましょう!

一軒家(一戸建て)

一軒家(一戸建て)でバルサンを使うなら、効果が強い煙タイプがおすすめ。ただし一軒家は部屋数も多いので、その分バルサンを準備する必要があります。

キッチンやリビングはもちろん寝室、子供部屋など、害虫を駆除したい部屋の数だけバルサンを使用。この時、バルサンの薬剤や臭いがつかないよう、家具家電などに必ずカバーを被せてくださいね。

ちなみに、煙タイプのバルサンは2〜3時間ほど部屋を閉め切ったあと換気と掃除をするので、丸一日コースになります。

目張りや掃除が面倒な方は、害虫駆除業者に頼るのも一つの手段ですね。

賃貸アパート・マンション

賃貸アパート・マンションでバルサンを使うなら、霧・水タイプがおすすめ。特に霧タイプは煙が出ないので、隣人に迷惑をかけません。

ただしガス警報器が反応する恐れがあります。なので必ずガス警報器にカバーをつけてから、バルサンを使ってくださいね。

「霧タイプは効果が不安だから、水タイプを使いたい…」

という方は念のため、使用前に大家さんや管理会社に連絡をしておきましょう。連絡義務はありませんが、事前連絡をしておけば予想外のトラブルを防げますからね。

バルサンの効果が出ない?考えられる理由3つ

「説明書の通りにバルサンを使ったけど効果が出なかった…まだゴキブリが生きている…」

このように、バルサンを使ったけど思った効果を得られなかったという方もいます。なぜバルサンの効果が出なかったのか?考えられる理由は3つ。

  1. 卵を駆除できなかった
  2. 窓などの隙間が空いていた
  3. ゴキブリなどの害虫が他の場所にいた

それぞれ詳しく解説していきます。

1.卵を駆除できなかった

最も可能性が高い理由が、卵を排除できなかったこと。バルサンは成虫に効果を発揮するものの、卵を駆除することができません。

つまり、タイミングが悪く卵が残っており、バルサンの使用から2〜3週間後に孵化したということ。害虫の代表であるゴキブリは、卵が2〜3週間で孵化すると言われています。

しかもゴキブリの卵はセメントのように固いため、バルサンの薬剤が浸透しないんです。

なので、ゴキブリを徹底的に駆除するなら2〜3週間後にもう一度バルサンを使用することが推奨されています。

2.窓などの隙間が空いていた

「窓や扉はしっかり閉めていた」と思っていても、劣化が原因で隙間が空いていた可能性があります。

築古の物件だと気付かないような隙間が多いため、バルサンの効果が充分に発揮されにくいです。

テープなどで目張りすることで隙間を塞げるものの、確実にゴキブリを駆除するなら専門業者に頼る方が確実でしょう。

3.ゴキブリなどの害虫が他の場所にいた

ゴキブリなどの害虫はいつも同じ場所にいるとは限りません。例えばゴキブリは夜行性。外敵である人間が眠っている間に活動するイメージですね。

そのため朝〜昼にバルサンを使用した時、運悪くゴキブリが出払っていた可能性が考えられます。

なので、バルサンを使う理想的な時間は夜。とはいえ、夜にバルサンを使うのは難しいですよね…。

時間や日数を空けてもう一度使う、旅行や帰省のタイミングに合わせて使うなど、できる限りの工夫をしてみましょう。

バルサンを使う時の注意点7つ

バルサンを使う時は次の7点にお気をつけください。

  1. 家具家電にカバーを被せる
  2. 火災報知器やガス警報器にカバを被せる
  3. 冷蔵庫や食器棚の中身も袋に入れておく
  4. 使用中は部屋を密閉
  5. クローゼットや押入れは開けておく
  6. 使用後は換気と掃除を忘れずに
  7. できれば1ヵ月以内にもう一度バルサンを使う

それぞれ解説していきます。

1.家具家電にカバーを被せる

バルサンの公式サイトには、「煙に触れてはいけないもの」が記載されています。

対象対応方法
衣類や毛皮・家具クローゼットや押入れへ入れる
食器食器棚へ入れる
食品冷蔵庫や食品庫へ入れる
仏壇仏具・美術品・はく製・貴金属・楽器・光学機器など部屋の外に出すか、収納する。いずれも無理な場合はビニールシートや新聞でカバーする。
ペット・観賞魚・鉢植え植物部屋の外に出す
パソコン・ワープロ・テレビ・オーディオ製品・ゲーム機などビニールシートや新聞でカバーする。
CD・MD・DVDなど専用ケースに収納する。

テレビやパソコンなどの精密機器は必ずカバーを被せて、煙がつかないように。また、布団や衣類など肌に触れるものは別の部屋に移動させておくと安心です。

2.火災報知器やガス警報器にカバーを被せる

バルサンは煙が出るため、火災報知器が反応します。また、霧タイプは煙こそ出ないものの、ガス警報器が反応することが。

なので使用前は必ず、火災報知器やガス警報器にカバーをつけてください。

3.冷蔵庫や食器棚の中身も袋に入れておく

「食品は冷蔵庫の中へ」という注意書きがありますが、念のため食品を袋に入れておくと安心です。また、食器棚に収納してある皿も同様。

万が一、食器棚を開けっ放しにしたとしても、水洗いすれば大丈夫ですよ。

4.使用中は部屋を密閉

バルサンを使用している間は部屋を密閉してください。窓や扉が開いていると煙が漏れ出し、バルサンの効果が充分に発揮されません。

5.クローゼットや押入れは開けておく

部屋の扉と窓は閉めつつも、クローゼットや押入れは開けておくことがポイント。というのも、ゴキブリなどの害虫は高温多湿の場所が大好きだから。

なので、クローゼットや押入れに収納している衣類は別の部屋に移動させるか、袋に入れておくと安心ですね。

6.使用後は換気と掃除を忘れずに

バルサンを使うと部屋中に煙が充満し、壁などに成分が付着します。害虫の死骸を見かけることも。

なので、バルサンを使った後は必ず掃除機をかけましょう。また、換気も必須。時間は30分〜1時間以上が目安。

7.できれば1ヵ月以内にもう一度バルサンを使う

バルサンで駆除できるのは成虫のみ。卵には効果がありません。

例えばゴキブリの卵は2〜3週間ほどで孵化すると言われているので、そのタイミングでもう一度バルサンを使用することで効果的に駆除できますよ。

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