スズメバチはハチの中でも大きく、凶暴な性格をしているために「天敵などいるのだろうか?」と思われる人もいるかと思います。しかし皆さんの周りにいる昆虫がスズメバチだけにならないのは、天敵となる生き物がいることが大きく関わっています。スズメバチの天敵には、同じ昆虫が挙げられます。その代表的なものが、オニヤンマという国内最大のトンボです。オニヤンマは肉食で、主なエサは蛾やハエですが、スズメバチも食べることがあります。飛行する速度は時速70キロメートルといわれ、スズメバチよりも速く、ホバリングや急旋回などの技を駆使して捕獲することができます。またスズメバチを食べることができる昆虫には、カマキリも挙げられます。とりわけオオカマキリは体長が15センチメートルほどにもなり、発達した鎌でスズメバチを捕まえて食べているのです。この他、スズメバチにやられてしまいがちのミツバチですが、熱に弱いという弱点を知っているため、集団で群がって殺すことがあります。また昆虫ではないですがハチクマという鷹の仲間の鳥はスズメバチの巣を襲い、その中の幼虫などを食べるという性質を持っています。このようにスズメバチといえども、天敵が存在しているのです。また皆さんの周りでスズメバチが巣を作ったら、スズメバチ駆除を依頼して撤去してもらいましょう。