2018.01.23更新

スズメバチの巣を冬の間に駆除するとどうなるのか

スズメバチの巣を冬の間に駆除するとどうなるのか

夏の間に作られたスズメバチの巣。まわりに働き蜂が飛んでいて、近づくのもとても危険です。しかし、冬になるとハチの姿は見えなくなり、巣だけがぽつんと取り残されています。このようなとき、蜂の巣を駆除していいものか悩んでしまった経験はありませんか?

今回は、スズメバチの活動時期や営巣に好まれやすい場所、冬にハチの巣を駆除する効果についてご説明いたします。スズメバチに営巣をされないための対策もご紹介しますので、「毎年同じ場所にハチが集まってくる」とお困りの方は是非参考にしてみてください。

スズメバチは冬の間なにをしている?

スズメバチの活動が活発になるのは、7月から10月頃にかけてです。繁殖活動をするこの時期が、1年の中でも1番活発です。同時に刺激にも敏感になり、とても攻撃的です。そして、この時期を過ぎると、スズメバチは姿を消します。つまり、女王蜂以外のハチは死んでしまうということです。

ミツバチはハチのなかでも特殊な種類で、仲間とともに越冬することができます。しかし、スズメバチの場合は女王蜂だけが生き残れるのです。女王蜂は本格的な冬が来る前に巣から脱出して、近くの木々や近くの地面にもぐりこみ、冬眠して越冬します。

冬の間は巣の中からスズメバチがいなくなるため、蜂の巣を駆除しやすいでしょう。しかし、冬眠から覚めた女王蜂がまた同じ場所に巣を作る可能性もあります。女王蜂は冬眠後にしっかりと栄養をとって体力を回復させ、その後に営巣するための場所を探し回ります。

ちょうどいい場所を見つけたら、そこに巣を作る準備をはじめます。ただし、営巣をおこなうのは女王蜂1匹だけ。他の働き蜂がいないため、コツコツと材料を運んで巣を作っていくのです。

スズメバチの巣づくりの時期はいつ?

スズメバチの巣づくりの時期はいつ?

先ほどご紹介したように、女王蜂が冬を越え、十分に体力を回復させてから営巣を始めます。具体的な時期は、気温が暖かく活動しやすくなる5月頃といわれています。営巣に好む場所は、スズメバチの種類によって異なります。

基本的に、スズメバチが巣をつくる場所として家の軒下や天井裏、床下などが挙げられます。なかには、地面の下に巣を作るオオスズメバチのような種類もいます。女王蜂1匹で営巣するので、はじめは産卵や育児をするスペースを確保しただけの小さな巣です。

女王蜂は1匹で攻撃することは少ないため、この時期であれば巣を駆除するのも比較的簡単です。駆除した後は、新しい営巣場所を探し求めて飛びまわるため、家の他の場所で標的になりそうなポイントは注意しておくことが必要です。

生まれた幼虫が成長してからは、エサの確保や巣をより大きくするためにせっせと働きはじめます。それまで巣作りと産卵を同時におこなっていた女王蜂は、働き蜂が増えると産卵だけに集中します。すると働き蜂がどんどん増えて、ますます巣も大きくなっていきます。このタイミングになると駆除するのは非常に危険で、素人が手を出すことができなくなってしまいます。

夏を過ぎた頃になると、新しい女王蜂も誕生し他の働き蜂も多くなります。そして、別の場所で繁殖をはじめるために巣から出ていくのです。11月に入って寒くなってくると、働き蜂は徐々に減り、最後には女王蜂だけが生き残って冬眠の準備をします。

スズメバチの巣がつくられやすい条件は?

スズメバチは膨大な数の働き蜂が集まり、群れで活動をおこないます。そのため、繁殖や育児のために必要となるエサも大量に確保する必要があります。オオスズメバチの場合は地中に巣をつくるということもありますが、基本的には多くのエサを必要とするスズメバチは山や森の中などに巣をつくるのです。

そのため、都心部よりも山間部の小さな町や村などの民家にスズメバチの巣を作られてしまうことが多くなります。では、具体的に営巣場所として候補になりやすいのはどのような条件なのでしょうか。

先ほどもお伝えした通り、最初に巣を作るのは女王蜂1匹です。つまり、「安全に営巣できる」ということが重要なのです。条件としては、雨風をしのげる場所、外敵に見つかりにくい狭い場所、そして巣の周辺でエサを確保しやすい場所がスズメバチに好まれます。

スズメバチの中でもキイロスズメバチと呼ばれる種類は、この条件にさえ合っていれば、民家やお店などの人が活動する場所にも巣を作ります。スズメバチに巣をつくられないように、家の軒先や屋根裏、床下、戸袋などには特に気を付けましょう。

冬に巣を駆除するとスズメバチはいなくなる?

冬に巣を駆除するとスズメバチはいなくなる?

冬の期間にスズメバチの巣を駆除すると、スズメバチはいなくなるのでしょうか。蜂の巣をそのまま放置しておくよりはいいかもしれませんが、残念ながら、冬に駆除をしてもあまり効果は得られないのです。

冬はスズメバチが全滅し、女王蜂も冬眠中のため、巣の中は空になっています。巣を駆除すること自体は簡単なのですが、完全にハチがいなくなったことを確かめ、安全には十分に注意してください。12月でもハチが生き残っている可能性もありますので、1月か2月ごろまで待ちましょう。

スズメバチの巣を駆除するタイミングは、女王蜂が1匹で営巣をはじめる春頃をおすすめします。しかし、営巣場所としてのターゲットにならないためにも、事前に対策をしておけば、わざわざ駆除をおこなう手間も省くことができます。

たとえば、家の軒先にハチが嫌いな薬剤を吹きかけておくと、そこには近寄らなくなります。薬剤は市販のもので問題ありません。また、屋根裏や床下にスズメバチが入り込まないように隙間を塞ぎ、薬剤もかけておくとよいでしょう。他にも、戸袋を開け閉めしてハチが住み着きにくい場所にしておくことが重要です。事前に狙われやすい場所を把握して対策をしておくことで、スズメバチに営巣されることを防ぐことができます。

まとめ

冬の間は、女王蜂以外のスズメバチは全滅してしまっています。巣の中には女王蜂や幼虫などもいませんので、十分に注意した上で駆除することも可能です。しかし、巣の周りに少しでもスズメバチが飛んでいる場合は迂闊に手を出さないようにしましょう。心配な方は業者に連絡をして駆除してもらうこともおすすめです。

また、蜂のなかでもミツバチだけは巣の中で身を寄せ合って越冬することができます。もし蜂の巣を発見しても、まずは事前に周囲を確認して、安全を確保してから対策をおこなってください。

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