モンスズメバチは攻撃性・毒性が強く、活動時期に巣へ近づくと襲われるリスクが非常に高い蜂です。モンスズメバチの巣を見かけたら、静かにその場から離れるようにしましょう。
この記事では、モンスズメバチの見た目や生態について、ほかの似ているスズメバチと比較しながらわかりやすくご紹介します。巣を発見したときの対処法についてもお伝えしますので、モンスズメバチについてよく知らないという方は予防として知っておくとよいかもしれません。
また、万が一攻撃を受けてしまうとアナフィラキシーショックで命に関わる事態におちいるおそれもあるため、モンスズメバチらしき蜂が身近にいたらその場を離れる、業者に相談するといった、安全対策を忘れないでくださいね。
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モンスズメバチの見た目
見た目 | ・腹部に黒色と黄色のしま模様がある ・お尻の部分に黒い模様が波打っている |
大きさ | 【女王蜂】28~30mm 【働き蜂】20~28mm |
モンスズメバチの大きさは、スズメバチの中で比べると中型~大型に分類されるようです。
モンスズメバチと似ているスズメバチの種類
モンスズメバチは、キイロスズメバチやコガタスズメバチと見た目が似ているため、間違えられることがあります。しかし、スズメバチの種類はそれぞれ体の色や腹部の模様などが微妙に異なるため、よく観察すれば見分けることができます。
キイロスズメバチ | コガタスズメバチ |
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・腹部に黒色と黄色のしま模様がある ・体表は毛で覆われている ・女王蜂:25~28mm、働き蜂:17~24mm |
・腹部に黒色と黄色のしま模様がある ・黒色の範囲はキイロスズメバチより多い ・女王蜂:25~30mm、働き蜂:22~28mm |
キイロスズメバチはスズメバチの中では体が小さいものの、攻撃性がとても高いといわれています。コガタスズメバチはオオスズメバチとも見た目が似ているといわれており、おとなしい性格をしていますが、刺激すれば刺されてしまうおそれがあります。
キイロスズメバチ、コガタスズメバチどちらも被害が多いといわれている危険な蜂です。見かけたら近づかないように気をつけましょう。
モンスズメバチの生態
モンスズメバチの見た目が分かったら、生態についてさらに詳しく見ていきましょう。
生息地 | 北海道、本州、四国、九州 |
危険性 | 攻撃性は高い |
食性 | 成虫;樹液、果実、花の蜜 幼虫:セミ、バッタ、トンボ、クモ |
巣の形 | 釣り鐘状で底が抜けている |
営巣場所 | 天井裏、壁の隙間、岩と岩の間、木の洞(うろ) |
モンスズメバチはとくにセミをよく好んで食べるといわれています。また、巣は閉鎖的な場所に作る傾向があり、巣が狭くなると引越しをすることもあるようです。
モンスズメバチの活動時期は4月~10月
スズメバチは基本的に春から秋にかけて活動しており、新しく生まれた女王蜂以外の蜂は冬を越すことができません。活動時期はスズメバチの種類によって異なり、モンスズメバチは4月~10月にかけて活動をしています。
活動を始めたばかりの時期はまだ働き蜂の数が少ないためおとなしいですが、働き蜂の数が多くなるにつれ攻撃性も高くなるでしょう。とくに7~8月は巣の活動が活発になり巣に近づくだけで攻撃されてしまうこともあるため、近づかないように注意してください。
モンスズメバチは夜も活動している!
スズメバチは夜に活動しないことが多いですが、モンスズメバチは日没後の21時頃まで活動していることがあります。遅くまで広葉樹の樹液採集などをおこなっている可能性があるため、モンスズメバチが活動している期間の夜はそのような場所に近づかないように注意しましょう。
もし家に近くでモンスズメバチを見かけたとのことでしたら、近くに巣があるかもしれません。そのような場合は早めに駆除を依頼した方がよいでしょう。弊社では24時間電話での受付をしておりますので、何かありましたらお気軽にお問い合わせください。
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モンスズメバチによる被害
モンスズメバチは攻撃性が高く、繁殖の最盛期である7~8月ごろには、巣の付近を通りかかった人間を威嚇したり刺したりすることがあります。モンスズメバチに刺されると、激しい痛みや腫れだけでなく場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こしてしまうこともあるのです。
人間が襲われる原因の多くは、モンスズメバチの生活エリアに近づいてしまったことにあります。蜂はエサ場や巣などに近づく存在を敵と認識し、生活を守るために襲う習性があるのです。ほかのスズメバチと比べてそれほど被害件数の多くないモンスズメバチですが、その習性は変わりないといえるでしょう。
モンスズメバチによる被害を回避するためには、身につけるものに注意する必要があります。スズメバチは視力が弱いため、人間が黒や赤など目立つ色を身につけているだけで、強い刺激を受けて攻撃的になるのです。
また、香水や汗のにおいにも敏感なため、スズメバチがいるおそれのある場所では、刺激を与えないよう服装や体臭に気をつけましょう。
モンスズメバチを見かけたときに、あわてて逃げ出そうとするのも襲われる原因のひとつです。視力の弱いモンスズメバチは、視野の中で大きな動きがあると警戒を強めて攻撃的になります。もし出会ったとしても、あせらずに対処することが大切です。
モンスズメバチの巣を見つけたときの対処法
モンスズメバチの巣は比較的小さい方ですが、働き蜂の数が多いことが特徴です。ほかのスズメバチと比べ夜にも活動するため、夕方以降も盛んに活動しているようであればモンスズメバチの巣だと疑ってよいでしょう。では、モンスズメバチの巣を見つけたときはどうすればよいのでしょうか。
刺激をしない
モンスズメバチを手や棒などで追い払うと、興奮して攻撃してくるおそれがあります。カチカチという顎を鳴らすような音を出してくる場合はとくに危険です。自身での無理な除去は控え、すぐに業者へ連絡するようにしましょう。
静かにその場を離れる
むやみに近寄らず、静かにその場を離れましょう。モンスズメバチが飛び回っている場所の近くには巣があるおそれがあります。蜂は動きの素早いものに反応する習性があるため、ゆっくりと後退してその場を去りましょう。
モンスズメバチは攻撃性の高い蜂です。もし家の近くなど刺されるリスクの高い場所に巣ができてしまったら、早めに駆除をおこないましょう。弊社にご相談いただければ、プロの蜂の巣駆除業者をご紹介しますのでぜひご利用ください。
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モンスズメバチの巣は自分で駆除できる?
モンスズメバチの巣を発見した場合、まだ作り始めの段階だったら「自分で駆除できるかも!」と思われるかもしれません。しかし、モンスズメバチは攻撃性が高く刺されるリスクも高いため自力で駆除するのは難しいでしょう。
また、蜂の巣駆除は働き蜂が巣に戻ってくる夕方からおこなうことが多いですが、モンスズメは夜間にも活動することがあるため駆除の難易度が上がります。蜂の巣を駆除するにはプロの経験や知識が必要になりますので、まずはそのような蜂の巣駆除のプロをご紹介できる弊社にご相談ください。
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