ミツバチは針を刺すと死んでしまう。この事実を知っているかたは意外と少ないようです。なぜミツバチは針を刺すと死んでしまうのでしょうか?
その秘密はミツバチの針の形と生態に隠されています。当記事ではミツバチの針について、詳しくお伝えしていきます。
また、もしミツバチの巣を家の近くで見つけてしまったらどう対処すればよいのでしょう。記事の後半では、注意が必要なミツバチの巣の正しい駆除方法や、かしこく業者依頼するポイントについても解説します。ムダなく効果的に解決できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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ミツバチの針の特徴と危険性
ミツバチは1回しか針を刺せない
ミツバチは人を刺すと死んでしまいます。その理由はミツバチの生態にあります。
ミツバチの毒針はメス蜂が卵を産むときに使う産卵管が変化したもので、のこぎりの刃のようなギザギザ状の返しが付いています。ミツバチが刺した人から離れるとき、この毒針に付いた返しが皮膚にひっかかります。
返しがひっかかり、抜けなくなった毒針を内蔵ごと切り離して、ミツバチはやむなく飛んでいきます。つまり、人間を刺したミツバチは針と内蔵の一部を失うことになるため、死んでしまうのです。
ちなみに、スズメバチの毒針には返しが付いていません。そのため毒針を人の皮膚から簡単に抜くことができます。スズメバチは毒針を抜いても臓器の一部を失わないため、死ぬことはなく何度も刺すことができるのです。
ミツバチは危険なの?
ミツバチはスズメバチほど高い攻撃性を備えてはいません。そのため比較的安全な蜂といわれています。しかし、状況によってはミツバチが危険をもたらすことがあります。
巣に刺激を与えて人を刺すと、ミツバチの身体からはフェロモンが漏れ出します。このフェロモンにはミツバチの仲間を呼び寄せる成分が含まれているため、次から次へとミツバチが巣から現れ、襲われ続けるおそれがあるのです。
では、ミツバチに刺されるとどうなるのでしょうか。刺されたミツバチが1匹だけなら、大きな腫れや痛みが出ても数日で症状が収まることほとんどです。
しかし、複数の蜂に刺されてしまうとアナフィラキシーショックという強いアレルギー症状が出るおそれがあります。嘔吐や呼吸困難、意識障害を引き起こし、最悪のケースでは命を落とすことにもつながってしまいます。
寒くなるとミツバチは凶暴的になる
ミツバチは10月~11月ごろと、2月~3月ごろの寒い時期に凶暴化します。ほかの蜂が7月~9月ごろに凶暴化するのに対して、ミツバチの攻撃的な時期が異なるのはなぜなのでしょうか。
ミツバチには女王蜂と働き蜂が集団で越冬する習性があります。10月~11月は集団で越冬するためのエサを確保するため、攻撃的になります。
また2月~3月は越冬から覚めて女王蜂が産卵する時期になります。お腹をすかせたミツバチが攻撃的になるのは、想像できるでしょう。
刺されると怖い危険な蜂4選
ミツバチ以外にも恐ろしい蜂を見ておきましょう。これからご紹介する4種類の蜂に刺されると、アナフィラキシーショックという激しいアレルギー反応が出るおそれもあります。
1.オオスズメバチ
蜂の中で一番毒が強く凶暴。成虫の体長は4センチメートル程度です。オオスズメバチの毒には仲間を呼び寄せるフェロモンがあり、危険を感じると敵に向けてまく習性があります。
2.キイロスズメバチ
体長2.5センチメートル程の鮮やかな黄色の蜂です。こぼしたジュースなどもエサにすることができ、都心部にも適応できる生態です。性格は凶暴で巣に近づくと攻撃性が高くなります。
3.コガタスズメバチ
オオスズメバチに似た体長3センチメートル程の蜂です。刺激しなければ襲ってくることはありませんが、巣を刺激したりして怒ると攻撃性が高まります。キイロスズメバチと同様に都心部での被害が近年増加しています。
4.アシナガバチ
名前のとおり長い足を持った蜂です。おとなしい性格のため、刺激しなければ襲ってくることはありません。しかし、アシナガバチも強い毒性を持っているため、アナフィラキシーショックによる死亡例も報告されています。
蜂の巣を見かけたら?選択肢は4つ
蜂の巣を見かけたときはむやみに近づかないで、落ち着いて巣の駆除を検討しましょう。ここでは4つの対処方法をご紹介していきます。
自分で駆除
春先は蜂の性格もおとなしく、働き蜂の数も少ない時期です。そのため駆除にかかる負担も少なくできます。自分で駆除する際は、この後説明する時期や道具、手順を確認して安全におこないましょう。
業者に依頼
蜂の生態を知り尽くしているため、安全で確実な駆除が期待できます。同じ場所に巣を作られないように再発防止作業を施してくれたり、蜂の巣の発生予防に役立つアドバイスをもらえたりします。
自治体または保健所
各自治体や保健所でも蜂の巣駆除の相談や指導をおこなっています。一部の自治体では駆除にかかる費用の助成をしています。蜂の巣駆除を検討するときは、事前にお住まいの自治体や地域の保健所に相談したり、ホームページを確認してみたりするとよいでしょう。
養蜂農家(ミツバチの場合のみ)
蜂蜜の回収や養蜂のために一部の養蜂農家ではミツバチを回収しています。ミツバチを殺すことなく引き取ってもらいたいときは、養蜂農家に連絡してみてはいかがでしょうか。
蜂の巣を見つけたら一刻も早く駆除したくなりますが、うかつに近づいて刺されてしまっては本末転倒です。蜂の巣を駆除するためには、蜂の知識や駆除の機材を持ったプロにお任せしてみてはいかがでしょうか。安心・安全な駆除が期待できますよ。
「業者利用をしたことがない」「どこに依頼先すれば?」と不安に感じたら、業者比較サイトなどをチェックしてみましょう。各社の対応エリアや対策方法、費用、口コミなどを確認できるため、失敗しない業者選びに役立つはずです。そんな時間はない!というときには、弊社では24時間体勢で全国の実績あるプロをお探しできますので、お好きなタイミングでお問合せください。
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ミツバチの活動時期と駆除方法
ミツバチを駆除したいときには、なるべく安全で危険が少ない時期におこないたいものです。ミツバチの活動時期や巣の特徴を理解したうえで、駆除に適した時期や方法を確認しておきましょう。
ミツバチの活動時期
ミツバチの活動期間はほぼ1年中といっても過言ではありません。スズメバチなど、ほかの蜂は11月ごろから姿を見せなくなりますが、ミツバチは異なります。ミツバチの一年間の行動を、下記にまとめました。
- 3月~4月:新しい巣を作るために移動
- 5月~9月:暑いため活動が弱まる
- 10月~11月:冬に備えて活発になる
- 12月~3月:越冬期間でおとなしいが、飛ぶこともある
2月ごろに越冬を終えて産卵と育児を始めます。3月から4月ごろになると、分蜂といって旧女王蜂が多くの働き蜂と共に、新しい巣の場所を求めて移動します。
夏場は暑く、エサとなる花も少ないため産卵や育児のペースが一旦落ち着く季節です。10月ごろは越冬のためのエサを探すため、活動的な時期といえます。12月~3月の冬の期間は巣で集まって越冬をしているため、ミツバチの活動量は一気に少なくなるでしょう。
ミツバチの巣の特徴
ミツバチは垂直方向に延びた平面構造の巣を作ります。ハチミツがいっぱい付いている板を養蜂農家の方が箱から取り出している様子を、テレビでご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
巣の大きさは最大1mほどで、ハチミツが集まってくると次第に巣の色が黄色に変わっていきます。
ミツバチは軒下、天井裏にも巣を作る!
ミツバチは、スズメバチの巣のような外壁を作らないことも特徴です。風雨や外敵から巣を守るために、天井裏や軒下、家屋の隙間や樹洞など気密性の高い場所に巣を作ります。
ミツバチは自分で駆除できる?
ミツバチの巣の駆除には適した時期や方法があります。詳しく見ていきましょう。
駆除におすすめの時期
駆除は4月ごろのミツバチの分蜂中がおすすめです。分蜂の期間を外して駆除するなら夜間におこないましょう。その理由を下記で説明します。
分蜂中はミツバチの働き蜂たちが女王蜂を守りながら集団で移動していきます。一見すると恐ろしい蜂の集団に見えるでしょう。
しかし、人間が近づいてもミツバチから攻撃してくることはめったにありません。分蜂前にエサを蓄えたミツバチは満腹のため、攻撃性が極端に低いのです。
また、夜間の駆除が適している理由は、活動を終えたミツバチたちが巣の中にいるからです。夜間に駆除をおこなえば、巣の中にいるミツバチを一気に駆除することができるでしょう。
駆除に必要な道具
蜂の巣駆除はあくまで確実に、安全におこなうことが第一です。無防備におこなわず必要な道具を揃え、防護装備を完璧にしてから駆除しましょう。
蜂を退治する殺虫剤や、同じ場所に営巣されることを防ぐ蜂駆除スプレーを用意します。蜂の巣が木の上など高い場所にできているときは、延長できる噴霧ノズルもあると便利です。
自分を防護するために厚手の衣類や手袋、長靴を着用して刺されることがないようにしてください。また、ゴーグルやマスクなど顔の防護もきちんとおこないましょう。
駆除の手順
殺虫剤を巣に直接噴霧します。巣の中から羽音が消えて蜂が出てこなくなるまで噴霧してください。
巣が静かになったことを確認したら、蜂の死骸や巣の残骸が飛び散らないように巣を袋に捨てましょう。巣の中に生き残った蜂がいるおそれもありますから、直接触らないでください。
逃げた蜂が近くに潜んでいることも考えられますから、念のため周囲にも殺虫剤をまいておくと安心です。また、巣の中にも蜂が生存しているおそれもあるため、ゴミ袋の中にも忘れずに殺虫剤を噴霧してください。
蜂の巣駆除は防護装備や機材を整えて安全第一におこないましょう。少しでも危険を感じたり、自分では機材を用意できなかったりするときは、蜂の駆除を業者に依頼してください。
蜂の巣駆除はプロが安心!
蜂の巣の駆除には危険がともないます。自分で駆除しようとして被害を拡大してしまったり、家族や近隣住民に迷惑をかけたりしたらトラブルになってしまうでしょう。
また、蜂の巣を駆除したつもりでも完全に駆除ができず、被害に延々と悩まされるおそれもあります。
蜂の駆除の業者は、蜂の種類や巣の大きさに合わせてもっとも安全な方法で駆除をおこないます。また、再び同じ場所に蜂が巣を作らないように再発防止作業もしています。蜂の被害に遭わないために有益なアドバイスもしてくれるでしょう。
業者に頼めば安心・安全な蜂の巣駆除を期待できます。また、蜂の脅威に怯えることなく、アウトドアやガーデニングを楽しむことができます。
“ハチ110番”では24時間365日、蜂の被害でお困り方の相談を電話受付しています。「蜂がいて怖い」「蜂の巣を業者に駆除してもらいたい」という方のサポートをさせていただきますので、いつでもお気軽にご連絡ください。
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どんな業者に依頼するとよい?依頼するメリット
いざ蜂の巣駆除を業者に依頼するときに、気になるのは費用ではないでしょうか。満足度の高い駆除が期待できる業者選びのポイントがあれば、事前に確認しておきたいですよね。
ここでは、駆除にかかる費用相場や業者選びのコツをご紹介します。この章を参考にして、ご自宅の蜂の巣駆除に最適な業者を見つけてください。
ミツバチの駆除にかかる費用相場
ミツバチの駆除にかかる費用は5,000円~10,000円が相場です。しかし、巣が高い場所にある場合は高所作業車の料金がかかることもあります。また、家屋の隙間に巣ができていると、壁材をはがす工賃が別途必要になることもあるでしょう。
こちらでご紹介した費用は目安相場で、実際の料金とは異なることがあります。詳しい料金は業者に直接お問い合わせください。
業者選びにかかせないポイントは3つ
業者選びをする際にチェックしたいポイントはどのようなものなのでしょうか。それは作業内容や費用が明確なこと、アフターフォローがあること、いつでも電話受付してくれることの3点になります。
蜂の巣駆除は蜂の種類や巣の大きさ、巣の場所によって作業内容が変わってきます。そのため作業前や作業後に駆除内容を丁寧に報告してくれる業者だと安心できます。
また事前の見積りをおこなったうえで料金の説明もしてくれる業者に依頼すれば、作業後に追加費用を請求されることもないため、費用面でも信頼できます。
アフターフォローが万全な業者かどうかも大切なポイントです。巣の駆除だけでなく、再発防止作業や蜂の巣を作られないためのアドバイスをしてくれる業者には、安心してお任せできるでしょう。
働き蜂が増えてくると蜂の巣は急速に拡大します。女王蜂の産卵期には蜂の攻撃性も一段と高くなります。そのため蜂の巣に危険を感じたら一刻も早く対応する必要がありますが、24時間365日受付してくれる業者があれば、迅速に対応してくれるはずですよ。
プロに駆除を依頼するメリット
プロに蜂の巣駆除を依頼すると以下のようなメリットがあります。
- ・安全な駆除
- ・再発防止作業
- ・有益なアドバイス
蜂の巣駆除をおこなっても家屋の中や近隣住宅に蜂の被害が拡大しないよう、しっかりした対策を施してプロは駆除をおこないます。また再発防止作業も併せておこなってくれるため、同じ場所に再び巣を作られることも回避できるでしょう。
さらに業者は蜂に関する知識を豊富に持っているため、被害に遭わないための有益な情報を教えてもらうことができます。
依頼から駆除までの流れ
最後に一般的な駆除作業の流れを説明していきます。依頼を受けた駆除業者が現地調査をおこない、その場で作業内容の説明と見積りを提示します。
作業内容と費用に納得できたら駆除作業をおこないます。駆除が完了したら、費用をお支払いいただく流れになります。
“ハチ110番”では、蜂被害の相談を全国から24時間365日電話受付中です。迅速な対応・価格満足度、作業後の満足度で高い評価をいただいている業者と数多く提携しています。蜂の被害でお困りの方、蜂の巣駆除を検討中の方は一度ご相談ください。
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■ニホンミツバチの熱殺蜂球|丸い塊の巣の役割と危険性について