蜂の巣駆除にバルサンを効果的に使うには、閉鎖的な場所である必要があります。蜂は、屋外や屋内、土の中などさまざまな場所に巣を作ります。バルサンは燻煙タイプの殺虫剤ですので、条件次第ではその効果は発揮できないのです。
場所ごとに適切な使い方をしなければ蜂の根絶はむずかしいでしょう。そこで当記事では、蜂駆除で重要な安全対策法から、具体的な自力駆除の方法を、ケースごとに解説していきます。
目次
無料
お見積り 無料!
蜂駆除には難易度がある【ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチ】
蜂を刺激すると、刺されるおそれがあります。蜂に刺されると強い痛みをともないますし、最悪の場合、アナフィラキシーショックというアレルギー症状で命をおとすことさえあるのです。
危険な種類の蜂であれば、ご自身での駆除はやめておきましょう。蜂の危険度は種類によって違いますので、どの種類かを確認してから自分で駆除ができそうかどうかを判断しましょう。
ここでは、種類を確認するためにミツバチやアシナガバチ、スズメバチの特徴や巣を作られやすい場所をご説明します。ご参考にしていただき、ご自身で駆除ができるかどうかを判断してください。
蜂駆除には難易度がある【ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチ】
ご自身での駆除の難易度を知るために、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの各特徴を解説します。
ハチの種類のほかに自力駆除が可能な基準として、15センチ以下の蜂の巣しか自力駆除はおすすめできません。巣が大きいということは、大量のハチが巣の中に入っているおそれがあるからです。
ミツバチ
ミツバチの体長は1.2cmほどで、胴が黒く毛におおわれていて、お尻ははっきりとしたしま模様があります。他のハチに比べるとおとなしい性格ですので、ご自身での駆除の難易度は比較的低いといってよいでしょう。
ただし、ミツバチは整髪料や化粧品の匂いに反応するので、頭をねらわれることがあります。駆除のときは、帽子でおおって頭を守ってください。
アシナガバチ
アシナガバチは体長が2.5cmほどで、その名のとおり長い足をたらして、フワフワと飛びます。アシナガバチも攻撃性が低く、おとなしい性格ですので、凶暴なスズメバチに比べると駆除する難易度は低いでしょう。
しかし巣に近づく敵には、攻撃性が高くなります。アシナガバチの毒性は強く、アナフィラキシーショックで重篤な症状になる危険性もあります。
スズメバチ
スズメバチの働き蜂は約4cm、女王蜂は4.5cmほどで、他のハチに比べて体が大きいのが特徴です。
攻撃的な性格であり、秋の繁殖期はとくに攻撃性は高くなります。巣の周辺に近づく敵には「カチカチ」と顎を鳴らして威嚇して、攻撃します。巣から5m以上はなれた場所でも刺されることがあるほどです。
もしもスズメバチであれば、その時点でご自身での駆除は困難だと考えたほうがよいでしょう。大変危険ですので、業者に相談することを強くおすすめします。
無料
お見積り 無料!
蜂の種類ごとの特徴【巣を作りやすい場所】
つぎに、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの蜂の巣の特徴をご説明します。巣の外見やどんな場所に作る傾向があるかを解説していきます。
ミツバチ
ミツバチの巣は逆三角形型の形が特徴です。主に4~6月ごろに巣を作ります。ベランダの軒下や出窓の下など、直射日光が当たらない日陰に、巣を作られやすいです。
また、エサとなる昆虫がいるので、庭の植木にも巣を作りに来ることがあります。剪定をして風雨をしのげるような場所を作らないようにすると、予防できます。
アシナガバチ
アシナガバチの巣は、お椀を逆さにしたような形です。ミツバチの巣と同じく、住宅の庭木や軒下によくみられます。
スズメバチ
スズメバチの巣は茶色ですが、時期によって形は変わるのが特徴です。4月は丸形ですが、5月~7月にかけて、真ん中に細い筒状の穴があるフラスコ型になります。
そして7~9月には丸形に戻ります。これは働き蜂が羽化すると、この筒状の部分を働き蜂がかみ切るため丸い形の巣になるのです。
駆除に必用になる道具
蜂の巣駆除にはバルサン以外にも、殺虫剤や防護服の準備が必要になります。蜂の巣専用の防護服は4万円以上するとても高価なものです。
お住まいの自治体によっては、保健所などで蜂駆除用の防護服の貸出をおこなっているところがあります。方法は各自治体の窓口までお問い合わせください。
防護服は蜂に刺されてケガをしないようにするために大切な装備です。用意できなときは、ご自身での駆除はなさらず業者に依頼をしてください。
必要な道具
- ・防護服
- ・防護服の下に着る作業服(厚地布のつなぎなど)
- ・タオル
- ・皮手袋、なければ厚地布の軍手
- ・厚地布の帽子
- ・長靴
- ・60gまたは120gのバルサン(巣の大きさに合わせて選ぶ)
バルサンを効果的に使うには?【向き不向き・使い方を場所ごとに解説】
バルサンにも使う場所によっては、効果に差があります。ここでは具体的な駆除手順を解説していきます。
前章「蜂駆除には難易度がある【ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチ】」で触れましたが、狭い場所での駆除は危険をともなうことがあります。ご自身での駆除がむずかしいと思ったときはプロに相談をしましょう。
屋外に巣がある【庭木や軒下】
バルサンなどの燻煙剤は、密閉空間で駆除効果を発揮できます。土の中にある巣などの場合を除いて、屋外で使用する場合は殺虫スプレーを使用したほうがよいでしょう。ここでは殺虫スプレーを使った蜂の巣の駆除方法をご紹介します。
- 1.帽子、作業服を着て、首回りにはタオルを巻いて肌の露出をなくしてください。
- 2.防護服を上から着て、手袋を着用、長靴をはきます。
- 3.蜂の巣に向けてスプレーを吹きかけ続けます。蜂が羽音を立てて飛び交いますが、羽音が止むまで噴射し続けてください。煙を吸い込まないように、風下に立たないようにしましょう。
- 4.巣の中にもスプレーをします。葉や枝に生きている蜂がいるおそれがあります。軒下のすき間に蜂がいるかもしれません。軒下の巣だけではなく、回りの板にもスプレーをかけ続けてください。
- 5.蜂がいなくなったら巣を撤去します。
屋内に巣がある【ベランダ室外機や屋根裏】
屋内は窓を閉め切ることができますので、バルサンを使った駆除に効果がみられるでしょう。ただし屋根裏は狭い空間ですので、短い時間に煙が充満します。煙を吸い込まないように、マスクや布などで鼻と口をおおって作業をしましょう。
- 1.帽子、作業服を着て、首回りにはタオルを巻いて肌が露出しないようにしましょう。
- 2.防護服を上から着て、手袋を着用、長靴をはきます。マスクも着用しましょう。
- 3.バルサンを点火させて煙を出したら、巣に直接噴煙をあてます。まずは30秒ほどあててください。
- 4.さらに巣の中の奥へバルサンの噴射口を差し込んで、巣の中の蜂を死滅させます。
- 5.蜂がすべて死んだあとは、巣を撤去します。
巣が見当たらない【土の中にあることも】
蜂が大量に飛んでいるのに巣が見つからないときは、土の中に巣を作っている場合があります。土中の巣の駆除は次のとおりにおこなってください。
- 1.帽子、作業服を着ます。首回りにはタオルを巻いて肌の露出をなくしてください。
- 2.防護服を上から着て、厚めの軍手を着用、長靴をはきます。煙を吸い込まないように、マスクや布で鼻と口をおおってください。
- 3.バルサンを点火させて煙を出したら、土の中の巣に直接噴煙をあててください。まずは30秒ほどあててください。
- 4.さらに巣の中の奥へバルサンの噴射口を差し込んで、巣の中の蜂を死滅させます。
- 5.蜂がすべて死んだあとは巣の入り口を土や砂でふさげば、巣は機能しなくなります。
巣がすぐに見つかればいいのですが、なかなか見当たらないときは無理に探そうとせずにプロに相談したほうがよいでしょう。スズメバチの巣であった場合、巣からはなれていたとしても攻撃されるおそれがあります。探し回っているあいだに、刺される危険性があるのです。
無料
お見積り 無料!
蜂を駆除しきれなかった……そんなときは
巣を駆除したあとも、しばらくすると「戻り蜂」をみることがあります。戻り蜂とは、エサをとりにいった、または駆除中に飛んで逃げた蜂が戻ってくることです。戻り蜂はおよそ1週間ほど一時的に巣をはなれます。
通常は放置しておいても問題がないのですが、女王蜂が残っていた場合は再び巣を作られるおそれがあります。蜂の巣の駆除を業者に依頼をするときは、あわせて戻り蜂の対策についてもご相談ください。
害虫駆除を依頼した際の費用相場
最後に、蜂の巣の駆除を業者に依頼したときの費用相場をご紹介します。業者は現地調査、巣の駆除、後処理という流れで駆除をおこないます。
蜂の種類、巣の大きさ、巣の場所によって作業の難易度がことなります。スズメバチは攻撃的な性格のため、駆除費用が高くなる傾向です。また、巣が大きいということは、大量のハチが潜んでいるおそれがあります。さらに、軒下などの高所や、屋根裏などの狭い場所は作業がしづらいので費用が高くなります。
各地方自治体では、道路や公園など公共の場所では無料で蜂の巣駆除をおこなっています。自治体によっては、私有地でのスズメバチ駆除に対して一部費用負担がある場合もあります。各自治体によって対応は異なりますので、一度相談してみましょう。
蜂の巣の駆除費用相場
- ・スズメバチ 1万円から5万円程度
- ・アシナガバチ 8千円から2万円程度
- ・ミツバチ 8千円から3万円程度
これは一般的な相場ですが、業者によって費用には差があります。巣の大きさや場所によっても料金が変わりますので、まずは現地調査をしてもらったうえで見積りを確認するのがよいでしょう。いくつかの業者から見積りをとって比較すれば、安い業者を見つけられますよ。
しかし、たくさんの業者の中から選ぶだけでも大変ですよね。優良な業者をきちんと選べるかどうか、蜂におそわれる危険をかかえながらおこなう心の余裕もないことでしょう。
そんな場合には、ぜひ弊社にご相談ください。弊社は全国にある加盟業者の中から、無料現地調査や無料見積りを実施しているお近くの業者を手配することが可能です。
お近くの業者が見つかれば、即日対応できる場合もあります。24時間365日無料の電話相談を受け付けていますので、「蜂の巣をすぐに駆除したい!」というときには、お気軽にお電話ください。
【掲載料金は消費税を含んでおりません】
【記載情報はコンテンツ作成時の情報です】
無料
お見積り 無料!
【蜂の駆除道具に関する記事はこちら】
■スズメバチはスプレーでの駆除がおすすめ!自分で駆除する方法を解説
■スズメバチの駆除に防護服は必須!選び方・価格相場・自作方法も解説
■スズメバチ駆除の服装は防護服が基本!入手方法や代用方法もご紹介
■スズメバチ駆除に粘着シートは使える?捕獲効果がアップする方法も!
■危険なスズメバチを殺虫剤で駆除するには成分や効果で選ぼう!