蜂の巣駆除を一度で成功させる秘訣のひとつに、「戻りバチ」対策があります。じつは、蜂の巣駆除は巣を取り除いたら終わりというわけではないのです。
駆除をしたあとも駆除時に出かけていた蜂が戻ってくることがあり、このような蜂は戻りバチと呼ばれます。戻りバチは巣がないことに怒って凶暴になっていることがあるため、近づかないようにしましょう。
さらに、戻りバチは以前巣があった場所に再び巣を作ることがあります。そのため、蜂の巣駆除の際には戻りバチ対策もおこなっておきましょう。当記事で戻りバチの予防法や駆除法についてお伝えするので、ぜひご一読ください!
目次
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戻りバチの原因と対策
戻りバチは1~2週間ほど巣があった場所を飛び回ったのち、自然といなくなることが多いのですが、同じ場所に巣を作ってしまうケースもあります。蜂の巣駆除をする・した際は、戻りバチが発生してしまう原因を知るとともに、これからご紹介する戻りバチ対策をおこないましょう。
戻りバチの原因
原因1 駆除時に巣にいなかった蜂がいるため
蜂の巣駆除をするときに、すべての蜂が巣にいるとは限りません。たとえば、エサを探しに行っている蜂がいたということも考えられます。エサを見つけて帰ってきたときには女王蜂や幼虫・雄蜂がいたはずの巣がなくなっているので、蜂は混乱してしまいます。そのため、しばらく巣があった周辺をさまようことになるのです。
原因2 駆除時にすべての蜂を駆除できないケースがあるため
蜂の巣を駆除するときには、巣の中の蜂や周辺に飛び回る蜂も同時に退治しますが、すべての蜂を退治するのは非常に難しいです。そのため、蜂の巣駆除のあとから生き残った蜂が戻ってくることもあるようです。
原因3 引っ越し中の巣を駆除したため
まれなケースですが、蜂は、種類によって巣を引っ越しすることがあります。その場合は、新しい巣だけではなく、もとの巣を駆除しなければ、何度も巣を作られてしまうかもしれません。
戻りバチを防ぐための対策
一度の駆除で、蜂を1匹も逃がさずに完璧に退治するのは難しいので、戻りバチが寄ってこないための対策をおこないましょう。効果的なのが、駆除用のスプレーの活用です。
駆除用のスプレーには、忌避に有効なにおいが含まれているので、戻りバチを寄せ付けないという効果を期待できます。市販の殺虫剤でも効果があるようなので、手持ちがあれば活用します。戻りバチが戻ってきて飛び回るとされる期間(約1~2週間)は、こまめにスプレーを撒いておくと安心でしょう。
注意点としては、雨が降るとスプレーの薬が流れてしまうことです。雨上がりにはとくに念入りにスプレーを撒くようにします。
スプレーを撒く箇所は、被害にあった場所や、これからご紹介するように、蜂の種類にあわせて変えることが大切です。やみくもに撒くのではなく、狙いを定めましょう。
戻ってくる蜂の種類によって、巣ができやすい場所は違う
蜂は気に入った場所に巣を作るという特徴があります。そのため、一度巣を作られた場所はしっかりと戻りバチ対策をしておく必要があります。それに加えて、そのほかの蜂が巣を作りやすい環境にも巣作りの予防対策をしておくと、より安心です。蜂の種類によって好む環境が異なるので、以下で種類別に詳しく見ていきます。
アシナガバチの場合
人間の生活圏内でも、気に入った場所が見つかれば巣を作ります。植え込みなどだけではなく、ベランダや外壁など開放的で、よりわたしたちに近い場所にも巣を作り、低い場所に作る傾向もあるので注意が必要です。小さなお子様がいらっしゃるご家庭などでは、とくに気をつけなくてはいけません。
巣はグレー系の色なので注意して見てみましょう。アシナガバチは、巣を少し破壊した程度では諦めません。また巣を作って住み着いてしまいます。それだけ、アシナガバチは巣に関しての執着が高いのです。
スズメバチの場合
巣作りに好む場所は、森林や山間部です。スズメバチはエサとして昆虫を好むので、都市部よりも地方が被害に遭うことが多いと言われています。
スズメバチの種類にもよりますが、木の根元や枝の間を好んで巣を作ることが多いようです。なかには、土の中を好むオオスズメバチという種類もいます。
しかし、近年では都市部でも、丸い球状の形が特徴であるスズメバチの巣が確認されるようになってきました。都市部では、軒下や屋根裏など、雨風をしのげる閉鎖的な場所が、とくにキイロスズメバチの巣のターゲットになることが多いようです。
ミツバチの場合
狭い空間に巣を作る特徴があり、わずかな隙間でも侵入して巣を作ることができます。近年では、都市部でもミツバチによる被害が出ています。ミツバチは攻撃性が低いと言われていますが、敵と見なされ刺されると針が抜けず、毒性も強いので油断できません。
住宅の場合だと、天井裏や壁のすきま、雨戸の戸袋など狭い空間が狙われやすいようです。ミツバチは蜜を採るために養蜂によって管理されていることがほとんどなので、被害が少ないイメージですが、放置するとその姿からは想像できないような大きな巣になることもあるので注意が必要です。
戻りバチの特徴と注意点
ここからは、すでに戻りバチが発生してしまっている方に向けて注意点をお伝えしていきます。戻りバチは「再び巣を作ることがある」「以前より凶暴になっている可能性がある」という2点に注意して対処しなければいけません。
戻ってきた蜂がとる行動
主な行動は、飛び回るというものです。しかし、まれにとる行動として、同じ場所に再度巣を作ることがあります。同じ場所に作らなかったとしても、巣を作っていた周辺の環境を蜂たちが気に入っていれば、駆除した場所から近いところに巣を作ることも考えられます。
戻りバチによる被害
1週間ほど飛び回った戻りバチは、戻る巣がないことを悟ると別の場所へ飛んでいくことが多いです。しかし、帰る場所を失った戻りバチは気が立っており、攻撃的になっていることも十分に考えられます。悟るまでは蜂は飛び続けるので、刺される被害に遭わない保証はありません。極力近づかずそっとしておきましょう。
戻りバチの駆除は必要?建物別の対処法とは
戻りバチの駆除は、基本的には必要がないと言われています。攻撃性が高くなっている蜂が刺してくることもあるので、近づかないというのが前提です。しかし、戻りバチに巣を作る様子が見られたら話は違います。
一度、駆除した場所にまた巣ができるとなると手間もコストも2倍かかってしまうので、早めの対応・退治が必要です。なお、蜂の巣を駆除するときは建物の種類によって最初にするべき対処は変わります。簡単に確認しておきましょう。
一軒家
持ち家の場合は、自力の駆除か業者に頼むことが基本です。自分でやる場合は、蜂による被害の危険性を考えて無理をしないことが重要です。あわせて「蜂の巣駆除をする方法」もご確認いただくと、駆除の流れが想像しやすくなるでしょう。
賃貸
被害箇所が共用部分でも、占有部分でもまずは管理会社や大家さんに相談することが大切です。
公共部分
公共部分で被害を確認した場合は、まずは役所などに連絡してみましょう。何らかの対処をしてもらえる可能性があります。
こんなときは業者に戻りバチ駆除の依頼を!
戻りバチについて、業者などの専門家に依頼したほうがいい場合は以下の2つです。
1.蜂が再度巣を作り出している
2.戻りバチの数があまりにも多い
この場合は、自分では何ともならないことが多いです。戻りバチは、近づかなければそのうちいなくなると思いがちですが、このような様子が見られたら、業者に依頼することが解決の方法になります。
戻りバチが来ないことに越したことはありませんが、蜂の完全駆除は必ずしも保証できるものではありません、だからこそ、蜂駆除を依頼する際は、駆除後のケアや保証が充実している業者を選ぶことをおすすめします。
戻りバチ対策に関する情報は以上となりますので、ここで一度、戻りバチや対策に関する注意点を復習しておきましょう。
・駆除時に巣外にいた蜂、駆除しきれなかった蜂が戻って来ることがある
・刺されるというのが主な被害なので、近づかないというのが原則
・まれに再度巣を作られることがある
・戻りバチを防ぐためには、蜂が巣作りに好む場所を知る、忌避スプレーの利用が有効
・戻りバチの被害に遭っている建物によって最初の対応が違う
・被害の状況によっては、業者に依頼することも考える
ここからは、蜂の巣の駆除費用や、蜂に刺されないための対策についてご紹介します。すでにたくさんの戻りバチが発生してしまっている場合、再び巣を作られてしまっている場合は、以下も参考にしてみてください。
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多数の戻りバチや、再度蜂の巣が作られているのを発見したら、むやみに近づかずに早急に蜂の巣駆除の業者へ連絡し、対処してもらうようにしましょう。
一度駆除したのにまた巣が作られているのは、駆除の方法や戻りバチ対策の仕方に問題があったからかもしれません。プロに徹底的に駆除してもらい、予防のアドバイスをもらうとよいでしょう。ここからは、蜂の巣駆除を業者に依頼する際に気になる費用やポイントをご紹介していきます。
プロに任せたい理由
蜂の巣駆除は危険をともなうので、業者に相談し駆除してもらいましょう。業者に依頼すると以下のようなメリットがあります。
・専門知識を用いて徹底的に駆除してもらえる
・巣の場所が見つからないときも生態や習性をもとに発見できる
・駆除後の戻りバチにも対応して今後の予防ができる
・プロに任せればケガの心配もなく安全な駆除ができる
蜂駆除にかかる費用相場
蜂の巣駆除を業者に依頼する際にかかる費用は、蜂の種類や巣の大きさ、駆除方法によっても差が生じます。一般的な駆除費用は、以下のとおりです。
・スズメバチ:約40,000~50,000円
・アシナガバチ:約20,000円~30,000円
・ミツバチ:約20,000円~30,000円
駆除費用が知りたいときは、正式な依頼を申し込む前にきちんと現地の調査をしてもらい見積りをとりましょう。弊社の蜂の巣駆除にかかる費用については、料金のご案内ページ で詳しくご紹介しております。ぜひ、参考にしていただきご検討ください。
自治体でも駆除はしてくれる?
蜂の巣駆除は、業者以外にもお住まいの自治体で相談可能なこともあります。相談の可否は地域によってさまざまですが、一度相談してみてもよいでしょう。
ただし、駆除方法を教えてくれたり駆除に必要な道具を貸してくれたりすることもありますが、駆除作業は業者へ連携するという自治体もあります。事前にどこまで対応してくれるのか確認しておくとよいでしょう。
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蜂に刺されたくない!4のポイント
蜂に刺されないためには、気をつけるべきポイントがいくつかあります。ここでは、蜂に刺されないようにするための対策を詳しくご紹介しましょう。
1.蜂が住みにくい環境を作る
まずは、蜂に巣を作らせない環境を整えることが大切です。蜂が巣を作る場所は、先ほどご紹介したとおり種類によって異なりますが、下記のような場所が多いです。
・屋根裏や天井裏
・軒下やテラス
・室外機や通気口周辺
・床下
・物置
・庭の樹木や生垣
巣を作りやすい場所にはネットやシートなどかぶせておきましょう。また、蜂が苦手な成分を配合した忌避剤(きひざい)を使用すれば、蜂が寄りつきにくくなり、巣作りを防止することができるでしょう。
これからご紹介する忌避剤は、通販やホームセンターなどで手軽に手に入れられますので、予防としてぜひ使ってみてください。
燻煙剤
蜂は、煙が嫌いなので燻煙剤は有効なアイテムです。開放的な空間では煙の効果が薄れてしまうので、閉鎖的な空間での蜂の巣駆除で使用しましょう。燻煙剤の効果は約2週間持続します。
木酢液
木酢液とは、焦げたような独特なにおいのする液体です。においがきついので使う場所が限られてしまうことが難点ですが、蜂の嫌がるにおいなので有効なアイテムといえます。使用の際は、蜂の巣が作られやすい屋根裏や天井裏に塗っておくだけです。
ハッカ(ミント油)
ハッカには、メントールが含まれているので蜂はそのにおいを嫌って近寄ってきません。ドラックストアやホームセンターで手軽に購入できるので、ハッカ30滴程度にエタノール(10ml)と精製水(90ml)を混ぜて作ったハッカスプレーを用いて予防しましょう。
2.蜂が反応する色とにおいに気をつける
蜂は色やにおいに対して敏感に反応します。蜂に刺されないようにするためには、蜂が反応しやすい色やにおいを知っておかなくてはなりません。
蜂が反応しやすい色
黒、茶色、紫、青などの濃い色(※黒に近いほど危険)
蜂が寄ってくるにおい
フルーツ、ジュース、香水、ワックス、ヘアオイル、柔軟剤など(※甘い香りが好き)
3.蜂の威嚇行動を知る
もし、周辺で蜂がしばらく飛んでいるようなことがあったら、それは蜂の威嚇行動かもしれません。また、あごをカチカチ鳴らす音が聞こえたら、蜂の巣が近くにある可能性があります。 威嚇行動が始まると、いつ攻撃されてもおかしくないので、刺されてしまう前に静かにその場から離れるようにしてください。
4.蜂と出会っても慌てない
もし、蜂に遭遇してしまっても、慌てないことが最善の身の守り方です。大声を出したりいきなり走り出したりすると、蜂は危険を察知して向かってきます。近くにいる仲間がやってくることもあり非常に危険ですので、興奮させるような行動はとらないように気をつけましょう。
蜂に刺されるとこんな症状がでます
蜂に刺されてしまうと、強い痛みやかゆみ、腫れなどの症状がみられます。軽度なもので済むこともあれば、嘔吐や呼吸困難、さらには意識障害を引き起こしてしまうおそれもあり、非常に危険なのです。
このように、蜂に刺されたときの症状は、軽度ものからアナフィラキシーショックと呼ばれる重度の症状までさまざまです。 駆除作業中でも蜂に刺されてしまう危険があるので、蜂の巣駆除はできるだけ業者に丸ごとお任せするほうが安心です。
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FAQ
戻りバチ対策や駆除にまつわる、よくあるご質問をご紹介します。上記を読んでもまだわからないことがあるという方は、以下にも目を通してみてください。
蜂の寿命は?放っておいたら自然にいなくなる?
よく人家に巣を作る蜂はスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類です。スズメバチ、アシナガバチの女王蜂の寿命は1年程度(働きバチは1か月程度)ですが、ミツバチの女王蜂は3~4年(働きバチは数か月程度)生きることもあります。
どうせ1年ほどでいなくなるのなら、巣を放置してもよいように思うかもしれませんが、夏の間に巣はどんどん大きくなり、働き蜂の数も増えていきます。庭で常に蜂が飛び回っている状態では、生活にも支障が出てくるでしょう。蜂がいなくなるのを待っていては危険なので、蜂の巣を見つけたときはできるだけ早く、それ以上成長する前に駆除しましょう。
駆除した蜂はどう処分する?
戻りバチを駆除したとき、蜂の巣を駆除したときは、蜂の死骸や巣の残骸は燃えるゴミとして処分しましょう。
蜂は死んでしまったあとでも針が動き、刺されてしまうことがあります。蜂の死骸や、巣の残骸は、直接触らずにほうきなどでゴミ袋へ入れるようにしましょう。
駆除後に巣の跡が消えない!掃除方法は?
蜂の巣の跡は、霧吹きなどで水を吹きかけてブラシでこすることできれいになります。しかし、巣を作られた場所や巣の状態によってきれいに落ちないこともあります。蜂の巣の跡が消えずにお困りの方は、クリーニング業者に相談してみてはいかがでしょうか?
また、蜂の巣駆除とあわせて、巣の跡の除去まで対応してくれる業者をお探しの方は、その旨を弊社までご相談ください。できる限りお客様のご希望に沿った業者をお探しいたします。
空っぽの巣(古巣)は除去すべき?
基本的に、古巣を再利用して蜂が住み着くことは少ないです。しかし、まれに別の動物が住み着くことがあるため、空っぽの巣であっても除去することをおすすめします。
疑問が解決できなかったら…
蜂の巣駆除に関する疑問や不安は、ぜひ弊社までお電話ください。弊社では、蜂に関するあらゆるお悩みに対応させていただきます。お客様のお住まいをもう一度安全で快適なものとするために尽力いたします!
「まずは相談だけ」「とりあえず見積りだけ」でも構いません。ご相談は24時間365日受付中です。蜂に関するお悩みがあるときは、フリーダイヤルよりお気軽にご相談ください。
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